2020年04月11日 [シロアリ駆除]
モグラ君の床下日記(シロアリ駆除編)2もぐり目
4月△日 シロアリ駆除施工
先日ご依頼いただいた神奈川県S市のS様邸の施工です。今回の箇所は被害範囲が見えにくい箇所です。トイレの内・外・床下からと入念に施工せねば。まずは被害箇所周辺に穿孔(穴あけ)をおこないます。ただ穴をあけているわけではないのですよ。この見えない箇所の処理が重要なのです。
この作業によって壁内部の木材の状態がわかります。表面に被害はなくても中心部に被害がある場合があります。被害の無い木材はドリルの刃先に微妙に抵抗を感じます。それに反して被害のある木材はスポッと刃先が入るようでその抵抗がとても小さいのです。抵抗に意識を集中してぇダダダダダッ。しっかり刃先に抵抗を感じますねぇ。土台・柱内部には被害は進行していないようですね。一安心です。入念に土台と木部を穿孔したあとはシロアリ駆除薬剤の注入です。薬剤の浸透具合でも被害の状況がわかるんです。被害の個所はパイ生地のような多重の層の構造になっています。被害が進んでいる場合は注入した箇所から離れた個所から液が漏れだしてきます。しっかり隅々まで薬剤を浸透させましょう。ぶしゅ〜っ注入完了。問題ありませんね。あとはしっかり蟻道を壊してこれで安心です。
他の被害の無いお部屋の床下もしっかり予防の処理をいたしましょう。散布の方法は土壌散布と木部散布があります。土壌散布は基礎の立ち上がりに薬剤を散布いたします。木部散布は土台や大引き表面に薬剤を定着させます。これにより新たな蟻道の進行を防除します。これで施工は無事終了です。しっかりとしたシロアリ駆除にはちゃんとした事前の調査が大事です。目にしたいい部分、悪い部分をありのままにお客様にお伝えし、お客様に施工内容をご理解いただくことが第一です。時としては大工工事を伴います。費用を要する内容なのでじっくりと打ち合わせをし、そのなかでベストの方法を模索します。これでお母様にも安心してお住まい頂けます。よかった。よかった。明日もお客様のためにもぐってまいります。